「ヨガを科学する」を読んでみました

先月のマタニティーヨガTTにて教えてもらった本です。


ヨガを科学する―その効用と危険に迫る科学的アプローチ

ヨガを科学する―その効用と危険に迫る科学的アプローチ

ヨガでよくある怪我のことを勉強する上で購入したのですが、実際にはヨガの効用やまだ科学的に証明されていないことなどが勉強できました。

特に有酸素運動の向上にヨガはほとんど寄与しない、という話にはかなり驚きがありました。

一般的にヨガをする人はみなさん痩せている方が多く、そこから転じてヨガには痩身の効果があると信じられています。
しかし実際にはヨガの上級者になればなるほど、運動に無駄が無いため代謝に影響が無い、というお話でした。
ヨガを実践している立場としては、ダイエット効果については言葉選んで話す必要がありそうです。

一方で怪我に関するお話は本当に耳が痛いこの上ない、という感じでした。

実はヨガをやっていると怪我をすることが多いです。特にインストラクターの方は怪我が多い印象です。
頭立ち(シルシサーサナ)、肩立ち(サルヴァンガーサナ)などいわゆる逆転のポーズでは、致命的な怪我する確率が高いようです。

私のレッスンでは最初のころは肩立ちを教えていますが、マタニティーヨガTTを受けてからは肩立ちのポーズを教えることは止めました。
またこの本を読んでからは、ブリッジ(ウールドダヌラーサナ)も教えるのを止めています。
私の未熟な経験では生徒さんに怪我させる可能性があるため、しっかりと怪我をさせない勉強ができたら練習を再開しようと思います。

***
さてさてネガティブな話ばかりでなく、ヨガには素晴らしい効用もあります。

これは良く聞く話ですが、リラクゼーションの効果が得られること。
仕事のストレスなどで悩んでいる人には、情動面の改善に効果があることも科学的に証明されているようです。
ヨガをやったことがある人は理解できると思いますが、レッスンの最後にあるシャバーサナは全てを解放してくれます。

ヨガに取り組んでいる間は、自分の身体との会話に集中しています。
また集中するためには、ヨガをする前に抱えていた様々な感情を一切手放します。
どんなに嬉しいことや、どんなに悲しいことでも、一旦手放します。この手放すこと、オンとオフの切り替え、がヨガの素晴らしい効用だと思います。

私自身、東京であの震災を経験しましたが「ヨガをやっていたおかげで、なんとか踏ん張れたことは否定できない」と思います。それぐらいヨガには感謝しています。

またヨガをすることで関節痛、高血圧、頭痛、抑うつなどにも効果的だと言われています。
私自身も肩こりで悩んでいましたが、ヨガを通じてかなり改善されていきました。
私のレッスンに参加されて腰痛が改善されている方もいるので、これは経験的に本当だと思います。

***
全てを読み終えて思ったことは、自分はこのままヨガのポーズだけを教えていく道を進んでいくのか、あるいはヨガを用いた治癒を行う、いわゆるヨガセラピストとしての道を進んでいくのか、という問いがふとこみ上げていきました。
この問いはしばらく心に留めておくことにします。ちょっと今の私には難しすぎます。

読む機会があったら是非ともオススメしたい本です。

ま、こんなにふうにノンビリと勉強しながら、レッスンの中でシェアしていきます。
よかったら、私のレッスンに参加してみて下さい。

最新のスケジュールはコチラとなっています。